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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
shaggy appearance
著者: 工藤進英1 田坂勝視1
所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.321 - P.321
文献購入ページに移動しかし,最近では“villous”という用語が肉眼レベルあるいは組織レベルいずれの記述なのか紛らわしいことが多くなっている.“villous tumor”を例に取ると,その定義は報告者によって各人各様である.古典的概念はshaggy appearanceとfinger-like projectionを主体とした肉眼的診断名であるのに対し2)3),最近の考え方は肉眼的要素と病理組織学的なvillous成分の量の両方を加味したものに変わりつつあり4)~6),“villous.”という用語の使用には組織学的な,あるいは表面構造による裏付けが必要とされてきているのが現状である.“shaggy”という用語にはそういった制約はなく,病理組織診断にとらわれず肉眼所見をありのままに表現できる利点がある.
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