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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

skip lesion

著者: 西俣嘉人1

所属機関: 1南風病院

ページ範囲:P.322 - P.322

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 日本消化器病学会クローン病検討委員会によるクローン病診断基準(案)で挙げられている項目の1つに,非連続性または区域性病変がある.また,この病変の診断に役だつ手段としてX線検査,内視鏡検査,生検,切除標本が挙げられている.skip lesionは上述した非連続性または区域性病変と同義語である.一般には病変が正常粘膜像(X線・内視鏡あるいは肉眼的に)を介して離れて存在する場合にskip lesionと表現されることが多い.この用語で問題になるのは,①X線像あるいは内視鏡像で病変間に介在している正常粘膜と読影した領域からgranulomaが証明された場合,②切除標本で正常粘膜と思われる領域を詳細に組織学的に検索すると,granulomaの他に微小びらんあるいは浅い瘢痕などが証明された場合であり,これらの領域を正常粘膜と理解してよいか,あるいはskip lesionという概念が用いられてよいのか,はっきりしていないのが現状である.また,skip lesionは腸結核にもよくみられるし,まれではあるが潰瘍性大腸炎でも経験することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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