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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

胃角の変形(deformity of the gastric angulus)

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.329 - P.329

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 胃角に限らず,“変形”と称する異常所見は,病変の存在を示す間接所見であるか,ないしは,病変の一部を表すものと定義できる.胃角そのものに病変が存在するときには,その病変の性状によって胃角は変形する.また,病変が胃角の近傍に存在するときには,その病変の線維化と収縮によって影響を受け,胃角は変形を来す.

 胃角の変形が重要視されたのは,二重造影法がその方法論を確立する以前であったことは確かであり,現在,胃角の評価は異常所見をより広角的に描出できる二重造影像に依存する傾向がある.しかし,一方では,胃角は二重造影の盲点であることも覚えておくことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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