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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
胃の線状潰瘍(linear ulcer of the stomach)
著者: 西沢護1
所属機関: 1東京都がん検診センター
ページ範囲:P.331 - P.331
文献購入ページに移動胃の線状潰瘍は,原則的には小彎に対し直角方向に走る線状の溝であるが,その溝を組織学的に検索してみると,どこかに開放性の潰瘍がみられることから,一般に線状潰瘍と言われている.線状潰瘍は通常3mm以上の長さのものを言うが,線状溝が長いほど潰瘍の発生からの歴史の古さを示すもので,Ul-Ⅳの潰瘍を伴うことが多いことと合わせて,難治性潰瘍の1つに挙げられている.また,線状溝が長くなるに従って小彎が短縮し,次第に囊状胃を示すようになる.再燃すると,しばしば線状溝上に円形潰瘍を伴う.
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