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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
カラーボタン様潰瘍(collar-button ulcer)
著者: 飯田三雄1
所属機関: 1川崎医科大学内科 消化器Ⅱ
ページ範囲:P.336 - P.336
文献購入ページに移動カラーボタン様潰瘍は潰瘍性大腸炎にpathognomonicな所見ではない.腸型Behçet病,Crohn病,感染性大腸炎(結核,サルモネラ腸炎,細菌性赤痢,アメーバ赤痢)など他の炎症性大腸疾患でも,下掘れ傾向の潰瘍が側面像としてX線上描出されればこの用語は使われる.その際,潰瘍の配列は疾患によって若干異なる.すなわち,潰瘍性大腸炎では両側性かつ対称性に分布するのに対し,Crohn病や腸型Behçet病では非対称性の配列を示す(Fig. 2).
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