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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

牛角胃,砂時計胃(steerhorn stomach,hour-glass stomach)

著者: 中原慶太1 馬場保昌2

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院内科,検診センター

ページ範囲:P.342 - P.342

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 1.牛角胃

 牛角胃の名は,胃の形がウシの角のような形態を呈するものに対して用いられ,横胃とも呼ばれる(Fig. 1).

 比較的緊張度の高い胃の状態でみられ,太った体形や筋肉質の男性などに多い.胃全体が持ち上がった形態となっており,管腔は定形胃に比べ狭い.しかも小彎,大彎とも短く見える.この形は高緊張が原因で生じるほかに,定形胃が噴門と幽門を結んだ軸を中心に大彎部が前方に回転移動することによって(胃角部の腹壁側への捻転)も起こり,多くはこれら2つの要素が同時に働いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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