文献詳細
文献概要
特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
島状粘膜残存(island-like nodule)
著者: 牛尾恭輔1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部
ページ範囲:P.351 - P.351
文献購入ページに移動この所見について,欧米でははっきりした記述はなく,早期胃癌の診断学を完成させたわが国で生まれた用語である.同義語の島状隆起とすると,非癌部の周囲粘膜よりも背が高いという印象を受けるので,隆起という言葉は使わず,島状粘膜残存と呼称されることが多い.日本消化器内視鏡学会の用語委員会では島状粘膜残存という用語を用いている.胃のX線像(Fig. 1)や内視鏡像(Fig. 2),切除標本の肉眼所見(Fig. 3)で使われている.
掲載誌情報