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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

食道裂孔ヘルニア(hiatal hernia)

著者: 幕内博康1

所属機関: 1東海大学第2外科

ページ範囲:P.360 - P.360

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 食道裂孔ヘルニアは,横隔膜ヘルニアの中で最も頻度の高いもので,そのほかにBockdalek孔ヘルニア,Morgagni孔ヘルニア,Larrey孔ヘルニアがある.外傷性横隔膜ヘルニアを除き生理的に存在する開口部に生ずるものと,形成異常による先天性のものがあり,食道裂孔ヘルニアは前者に属する.

 食道裂孔ヘルニアには滑脱型(sliding type),傍食道型(paraesophageal type),混合型(mixed type)に分類するのが一般的である(Zaino C, et al. The lower vestibular complex. Thomas, Springfield,1963).いずれも食道裂孔をヘルニア門とし,腹膜,食道横隔膜靱帯(phreno esophageal membrane),胸膜をヘルニア囊と,胃の一部をヘルニア内容とする内ヘルニアの一種である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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