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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
腺筋腫症(adenomyomatosis)
著者: 藤野雅之1
所属機関: 1山梨医科大学第1内科
ページ範囲:P.364 - P.364
文献購入ページに移動 腺筋腫症(adenomyomatosis)は胆囊の粘膜上皮の過形成・筋層の肥厚・Rokitansky-Aschoff sinusの増大による胆嚢壁内の多発憩室を特徴とする胆嚢の異常に対してJutrasが命名したものであって1),その本態に関しては不明であるが,炎症でも腫瘍でもないことは確かである.病変の分布範囲から,①generalized(diffuse)type(Fig. 1,2),②segmental(annular)type,③localized fundal type(Fig. 3,4)に分類する.
胆囊の異常と症状の因果関係は不明で,本疾患の臨床的な重要性は本疾患が胆囊壁の肥厚を呈し,あるいは胆囊の隆起性病変として胆囊癌との鑑別の対象となる点にある.
胆囊の異常と症状の因果関係は不明で,本疾患の臨床的な重要性は本疾患が胆囊壁の肥厚を呈し,あるいは胆囊の隆起性病変として胆囊癌との鑑別の対象となる点にある.
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