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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

腺房造影(acinar filling)

著者: 小越和栄1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院内科

ページ範囲:P.365 - P.365

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 ERCPの造影時に見られる所見で,acinar fillingは実際には2とおりの所見があり,臨床上やや異なった像を示す.

 acinar fillingを最初に記載したのは,1950年代に開腹下膵管造影の報告を多く行ったDoubiletが記載しており,膵炎の回復が不十分な時期に膵管内に造影剤を注入した場合に,膵実質内に造影剤が人り,スリガラス状に膵が見えてくると報告している1).その機序として,Doubiletは膵炎により膵管上皮の造影剤に対する透過性の亢進によると述べている.これが,Doubiletの言う膵炎後のacinar fillingで,膵実質が均一に造影されることが特徴的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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