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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

たこいぼ状隆起(varioliform of erosive gastritis)

著者: 岡崎幸紀1

所属機関: 1周東総合病院内科

ページ範囲:P.366 - P.366

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 胃前庭部や胃体部に,円形の山田Ⅱ型の立ち上がりを主とし,頂上部にびらんを伴い臍窩状に見える隆起を言う.前庭部に多い.

 最初に用いた青山は,タコの吸盤に似ていることから,“タコイボ”と記している(日本臨牀22: 1925,1964).この隆起が皺襞上に連なって観察される所見が,タコの足の吸盤の連なり(Fig. 3)のように見えることから,この名称が付されたという説もあるが,明確な記載はない.日常の検査では,内視鏡検査での送気,X線二重造影での送気や発泡剤の使用のため,皺襞が伸展され,散在性に観察されることが多い(Fig. 1).空気を少量にすると,皺襞上に存在するのがわかる(Fig. 2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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