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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

畳目模様(“Tatamime”sign)

著者: 神津照雄1

所属機関: 1国保成東病院

ページ範囲:P.369 - P.369

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 本来この用語が使われるようになったのは,食道粘膜癌の深達度診断の細かい読影からである.ただ内視鏡観察時にみられる場合(Fig. 1)と切除標本の引き伸し固定が悪い場合にみられるひだ(Fig. 2,3)と混同されている.本来は前者の場合を言う.両者ともFig. 4のような畳目の近接模様に似ているところからニックネーム的に使われている.

 内視鏡観察時にはヨード染色前にも出現することがあるが,ヨード染色後に出現することが多い.その際,意識的に出現を狙ってもなかなか出ないが,吸引を行いながらじっと待つとよい.そして出現しているときにタイミングよく病巣を撮影する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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