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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

ひだの蚕食像(encroachment of the fold,eroded edge of the fold)

著者: 川口実1 斉藤利彦1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.386 - P.386

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 ひだの蚕食像(虫食い像)はⅡC型早期胃癌を中心とした陥凹型胃癌に認められる所見で,悪性診断指標の最も重要な所見の1つである.集中するひだの先端にも認められるし,ひだ集中を伴わない場合にも癌の辺縁に認められる.

 蚕食像(虫食い像)とは字のごとく,蚕が桑の葉を食べているとき,その桑の葉の形態が似ていることに由来した名称と思われる(虫食い像はネズミにかじられたような感じを表現した名称で“mouse-eate”と訳されている.蚕食像と虫食い像は同じ所見である).Fig. 1に実際に蚕が桑の葉を食べているところを示す.桑の葉の辺縁は微細な不整を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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