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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語

ひだの融合(fusion of folds,fusion of the converging folds)

著者: 吉田茂昭1

所属機関: 1国立がんセンター東病院

ページ範囲:P.389 - P.389

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 粘膜ひだの集中像において,隣接する粘膜ひだの先端部が融合して1つのひだのように見える所見を言う.融合しているか否かは,本来であれば存在するはずのひだの境界,すなわち溝状の構造が読み取れるか否かで判定される.

 潰瘍あるいは潰瘍瘢痕を伴う病変では,潰瘍部分に一致して線維化組織を伴っている,このため,多くの場合は潰瘍部分に収縮機転が働き,粘膜ひだの集中像を伴う.このとき,ひだの粘膜下に浮腫などの強い炎症反応や癌の深部浸潤などの組織変化が加わると,粘膜ひだは膨隆し,先端部に融合像と呼ばれる所見が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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