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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
拇指圧痕像(thumbprinting)
著者: 望月福治1
所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科
ページ範囲:P.396 - P.396
文献購入ページに移動粘膜下層に浮腫を生じ,新鮮な肥厚を来すための所見とされ,更に病変のある腸管はspasticになったり,伸展不良を伴い,この所見がより強調されるが,壁は軟らかさを保っている.主として虚血性大腸炎の初期にみられる所見であり,小腸でも同様な病変により現れる.このほか,薬剤性大腸炎の発症時をはじめ,共通の条件を来す病変でも出現する.同義語にpseudopolyposis(Thomas,1972),scalloping(Fig. 4)(Thomas,1972),pseudotumors(Schwarts,1964)などがある.
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