文献詳細
特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 b.X線・内視鏡所見用語
文献概要
1929年,病理医Malloryと内科医Weissにより,長年の飲酒歴のある患者で,多量の飲酒後,吐気,嘔吐に続き大量の吐血を来した症例には,胃噴門部付近の裂創を認める,として報告された.
彼らは4例の剖検例を含む15例の臨床について検討し,長期のアルコール摂取により,粘膜の脆弱性の進行後,嘔吐反射により粘膜に裂創ができると考えていた.しかし,その後,成因としてはアルコール,嘔気,嘔吐と続く経路だけでなく,くしゃみや腹部打撲など,急激な腹圧の上昇で発生することが明らかになっている.この裂創は,Mallory-Weiss tearと呼ばれている.
彼らは4例の剖検例を含む15例の臨床について検討し,長期のアルコール摂取により,粘膜の脆弱性の進行後,嘔吐反射により粘膜に裂創ができると考えていた.しかし,その後,成因としてはアルコール,嘔気,嘔吐と続く経路だけでなく,くしゃみや腹部打撲など,急激な腹圧の上昇で発生することが明らかになっている.この裂創は,Mallory-Weiss tearと呼ばれている.
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