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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 c.病理・病変用語
adenoma-carcinoma sequence
著者: 武藤徹一郎1
所属機関: 1東京大学第1外科
ページ範囲:P.405 - P.405
文献購入ページに移動初めは大きな腺腫に癌が発生するのがACSの典型であると考えられていたが,内視鏡的ポリペクトミーが登場するに至って,1cm前後の腺腫にも腺腫内癌が認められ,ACSが成立することが明らかになってきた.小さな腺腫に癌が発生して増殖した場合には,腺腫の遺残が認められる頻度が低くなるので,いわゆるde novo癌との鑑別が難しくなる.更にflat adenomaにもACSが成り立つと考えられる組織所見が認められることがあり,やはりいわゆるde novo癌との鑑別が問題になる.
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