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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 c.病理・病変用語

MALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma)

著者: 渡辺英伸1

所属機関: 1新潟大学第1病理

ページ範囲:P.408 - P.408

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 MALTリンパ腫は,Isaacsonらの系統的研究で,その独立疾患としての地位が確立されてきた1).International Lymphoma Study Groupから1994年に提唱されたリンパ組織腫瘍のRevised European-American分類では2),MALTリンパ腫は節外性(extranodal)の“marginal zone B-cell lymphoma”と同義に取り扱われている.

 同リンパ腫は,消化管では胃に最も多く,十二指腸,その他の小腸や大腸(特に,直腸)にもみられる.消化管以外では,唾液腺,肺,甲状腺,涙腺,結腺,膀胱,腎,皮膚,軟部組織にも発生する.MALTリンパ腫の発生母地病変として,Sjögren症候群(唾液腺,涙腺など),橋本甲状腺炎,Helicobactey pyloriに起因する慢性胃炎や十二指腸炎が挙げられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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