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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻3号

1996年02月発行

文献概要

特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 c.病理・病変用語

コドン,エクソン,イントロン,点突然変異

著者: 落合淳志1 下田忠和2

所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部 2国立がんセンター中央病院臨床検査部

ページ範囲:P.420 - P.420

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 1.コドン(codon)

 蛋白質のアミノ酸配列を規定する核酸中の連続した3塩基を示す.1961年に,MW NirenbergとJH Matthaeiにより大腸菌の無細胞系を用いて突き止められたのをはじめとして,DNAからアミノ酸への翻訳という遺伝子暗号が次々と解明された.蛋白質を構成しているアミノ酸は20種類であるが,4種類の塩基から作られるコドンは43=64種類であることから,メチオニンとトリプトファンを除く大部分のアミノ酸は複数のコドンで規定されている.すべての蛋白質の開始コドンはAUGのメチオニンで始まり,UAA,UAG,およびUGAの終止コドンにより規定されている.この終止コドンはアミノ酸を規定していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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