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特集 図説 形態用語の使い方・使われ方 第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語 c.病理・病変用語
良性悪性境界領域病変(borderline lesion)
著者: 岩下明徳1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理
ページ範囲:P.430 - P.430
文献購入ページに移動境界病変は内容的には種々のものを含むが,大きく2つに分けられる.すなわち,①その本態は非腫瘍,良性腫瘍,悪性腫瘍のいずれかであるが,病理組織像がそれらの中間を示すためその判断に迷うもの(この中には(a)非腫瘍か腫瘍性病変かの判別が問題となるもの,(b)良性腫瘍か悪性腫瘍かの鑑別が問題となるもの,(c)良性病変と誤りやすい悪性病変,および悪性腫瘍と誤診しやすい非腫瘍病変が含まれる)と,②良性腫瘍と悪性腫瘍の中間に位置するもの(中間群腫瘍),および中間状態と想定されるもの(この中には(a)真の境界病変,(b)前癌病変,(c)ある種の腫瘍の初期像incipient neoplasiaが含まれる)である.
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