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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻4号

1996年03月発行

今月の症例

Crohn病に特異的とされる胃体部病変を認めた1例

著者: 畠山定宗1 八尾恒良1 松井敏幸1 櫻井俊弘1 竹中国昭1 岩下明徳2 竹村聡2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.446 - P.448

文献概要

〔患者〕23歳,女性.現病歴:1991年7月(19歳時),下痢,体重減少で発症した.小腸型Crohn病の診断で当科加療されていた.1995年7月ごろから心窩部痛,嘔気が出現したため同年9月受診した.現症では心窩部に軽度の圧痛を有し,血液生化学でCRP(1+),赤沈値37mm/hrと軽度の炎症所見が認められた.同時に上部消化管検査を施行した.

〔胃X線所見〕食道胃接合部を中心として,体部に放射状に拡がるやや腫大した皺襞を,比較的かつ規則的に横切る浅い陥凹を認める.陥凹は小彎側でより明瞭であるが,前後壁,更に穹窿部にも拡がり“クモの巣状”を呈していた(Fig. 1a, b).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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