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書評「Computed Radiography入門―臨床医に必要な基礎知識」
著者: 上村良一1
所属機関: 1金沢大学放射線科
ページ範囲:P.560 - P.560
文献購入ページに移動 近年コンピュータの進歩は目覚ましく世の中はますます情報化社会となっている.医用画像の面でもコンピュータが果たした役割は大きく,1970年台にCTスキャンが開発され,更にMRI,US,RI,DSAと多くのデジタル画像が出現し,臨床診断に寄与したところが大きい.一方,単純X線写真はレントゲンがX線を発見して以来行われてきた手法であり,昨年はX線発見100周年の記念すべき年であった.一世紀を経た現在でも単純X線診断はいまだ重要な画像診断の1つであり,胸部,骨X線写真など画像検査に占める割合は少なくない.単純X線写真は長らくフィルムによる撮影が主流であったが,近年デジタル化の流れはこの領域にも及んでいる.デジタルX線撮影の1つであるComputed Radiography(CR)は1981年ベルギーのブリュッセルで開催された国際放射線学会(ICR)で初めて発表され,わが国において開発,発展した放射線機器である.デジタルX線診断システムとして最近では画像の電子保管などとの関連からも多くの施設が積極的にCRを導入している.
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