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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻5号

1996年04月発行

文献概要

今月の症例

0-Ⅱc型食道癌の1例

著者: 有馬美和子1 小出義雄1 磯野可一1 神津照雄2 海上雅光3

所属機関: 1千葉大学第2外科 2国保成東病院 3わたり病院病理科

ページ範囲:P.568 - P.569

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〔患者〕61歳,男性.8年前(1987年)に肝硬変による食道静脈瘤に対して,内視鏡的食道静脈瘤硬化療法を施行した.その後,定期的に内視鏡検査で経過観察していたところ,1995年11月,食道に病変を発見した.

〔食道内視鏡所見〕通常観察で上切歯列から27cmの6時方向に,2mm程度の微細血管が集まったような,わずかな発赤に気付いた.そのほかには,明らかな発赤やびらんは認められなかった(Fig. 1).ヨード染色を行うと同部は約15mmの範囲で比較的境界明瞭な不整形の不染を呈した(Fig. 2)。病巣中央部からFig. 3のように生検を1個採取した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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