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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻5号

1996年04月発行

症例

経内視鏡的バルーン拡張術後に発見されたBarrett食道腺癌の1例

著者: 檜沢一興1 城戸英希2 青柳邦彦1 江口浩一3 永井英司3 木村豊2 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2木村外科病院 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.666 - P.672

文献概要

要旨 患者は64歳,女性.50歳時に胃癌で胃全摘術兼食道・十二指腸吻合術を施行された.1994年8月18日,前胸部のつかえ感を自覚し当科を受診した.門歯列から23cmの食道Iu部に著明な輪状狭窄を認め,入院後リジフレックスバルーンダイレーターで拡張術を施行した.拡張後の精査にて門歯列から23~28cmの食道Im部に全周性の不整発赤調の凹凸粘膜を認め,生検で中分化型腺癌と診断した.その肛門側食道は門歯列から35cmの吻合部まで均一な細顆粒状粘膜で覆われ,生検でBarrett上皮と診断した.同年9月27日,食道切除術を施行した.切除標本でも広範なBarrett上皮に発生した0-Ⅱa型腺癌(sm3,ly0,v1)と確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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