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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻6号

1996年05月発行

早期胃癌研究会症例

結節集簇様を呈したS状結腸の原発性早期悪性リンパ腫の1例

著者: 夏井清人1 今井哲理1 村島義男1 栃原正博1 安保智典1 加藤茂治1 須賀俊博1 八百坂透1 佐藤利宏2

所属機関: 1札幌厚生病院消化器内科 2札幌厚生病院病理科

ページ範囲:P.791 - P.795

文献概要

要旨 S状結腸に限局した,結節集簇様の形態を呈した原発性悪性リンパ腫を経験した.患者は71歳,男性.血便を主訴に,1993年3月某医を受診し,早期直腸癌を発見され,4月1日当科に紹介入院となった.入院後の大腸内視鏡検査および注腸X線検査で,S状結腸に表面平滑な結節が集簇した隆起性病変を認めた.生検診断で悪性リンパ腫と診断し,表在リンパ節,肺門部,他の臓器などに病変を認めないことからS状結腸切除を行った.腫瘍径は13×10mmで,病理組織学的検索では,non-Hodgkin's lymphoma,medium-sized cell type(LSG)であり,深達度はsmで,リンパ節転移は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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