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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻7号

1996年06月発行

文献概要

レベルアップ講座 診断困難例から消化管診断学のあり方を問う

保存的治療で狭窄の改善が望めず手術を施行した腸間膜脂肪織炎の1例

著者: 鈴木和夫1 中嶋均1 小平進2

所属機関: 1弘前大学第1内科 2帝京大学第1外科

ページ範囲:P.910 - P.912

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症例 患者は62歳,男性・徐々に進行した下腹部痛,交代性便通異常を訴え近医を訪れ,注腸造影検査で異常を指摘されたため,当科に紹介された.

 当科で施行した下部消化管X線検査では,S状結腸に約25cmにわたる全周性狭窄を認め,健常部と病変部の境界は明瞭だった.病変部の壁は鋸歯状であり,内面には細い横皺襞が密に認められた.しかし,粘膜の破壊像はなかった(Fig. 1a, b).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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