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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻7号

1996年06月発行

症例

癌と悪性リンパ腫による原発性胃衝突腫瘍の1例

著者: 黒河達雄1 渡辺哲也1 山本修1 森近俊彦1 因藤春秋1 羽場礼次2 梅田政吉3

所属機関: 1済生会今治病院外科 2済生会今治病院病理 3済生会今治病院内科

ページ範囲:P.925 - P.930

文献概要

要旨 患者は64歳,男性.胃潰瘍の経過観察中,胃体下部小彎にⅡc様病変を認め,胃癌の診断で胃亜全摘術を施行した.病理組織検査の結果,この病変(3.5×1.8cm)は,ほぼ中央部で相接した進行癌(tub2,ss)とB-cell系悪性リンパ腫(follicular lymphoma,partially follicular,mixed type,sm)との衝突腫瘍と診断された,また,この腫瘍より幽門側にRLHが広範囲に散在していた.リンパ節は1群③の3/7個に癌の転移が認められた.術後3年10か月で残胃にリンパ腫が再発し,化学療法中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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