文献詳細
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書評「Practical Flexible Sigmoidoscopy」 フリーアクセス
著者: 長廻紘1
所属機関: 1群馬県立がんセンター
ページ範囲:P.930 - P.930
文献概要
大腸癌の2/3が直腸・S状結腸にある.colonoscopyは1日10人に施行でき,sigmoidoscopyは1日30人に施行できるとすると,日本人はsigmoidoscopyでカバーできなかった部分のことが異常に気になり,sigmoidoscopyのほうがよいと主張できる人は極めて少ないか,主張しても元気がない.アメリカの医師の中には単位期間により多く大腸癌が診断できるのならsigmoidoscopyのほうがよい,と堂々と主張する人がいるようだ.現にこういう本が書かれているのだから.これから医療費が大きな社会問題になろうとしているとき,われわれもよく考えなければいけない.
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