icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻8号

1996年07月発行

今月の主題 Helicobacter Pyloriと胃リンパ腫

主題

Helicobacter Pylori感染の病理―組織学的特徴

著者: 堤寛1

所属機関: 1東海大学医学部病態診断系病理学部門

ページ範囲:P.945 - P.950

文献概要

要旨 Helicobacter Pylori(HP)感染胃粘膜の病理組織所見に関して,次の諸点を総説した.①HP同定のための染色法(H・E染色,ギムザ染色,鍍銀染色,酵素抗体法):特に,H・E染色に対する工夫が必要である点を強調した.②胃粘膜に感染するらせん菌:H. felisおよびHPの球菌様形態について記述した.③HP感染胃粘膜の病理組織学的特徴:特に,低倍率でHP感染の見当をつけるために必要な形態所見と,カルノア固定法の有用性を述べた.④HP感染における腸上皮化生の意義:“HP感染に対する免疫学的適応現象としての腸上皮化生”の考え方を紹介した.⑤HP感染と胃黄色腫:胃黄色腫の成因の1つとして,HP感染,特に,HPの組織内侵入が挙げられる可能性を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら