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文献詳細

雑誌文献

胃と腸31巻8号

1996年07月発行

文献概要

症例

上十二指腸角に認められたDieulafoy様潰瘍の1例

著者: 辻本正之1 中谷泰弘1 山本泰弘1 玉置伸二1 濱田薫2 東口隆一3 成田亘啓2

所属機関: 1平成記念病院内科 2奈良県立医科大学第2内科 3恩賜財団済生会中和病院内科

ページ範囲:P.1043 - P.1046

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要旨 患者は37歳,男性.主訴は下血.側視鏡による上部消化管緊急内視鏡検査で,上十二指腸角に,周囲に潰瘍形成を伴わない径約1mmの露出血管を認め,十二指腸Dieulafoy様潰瘍と診断し,高張ナトリウム・エピネフリン液および純エタノール局注により止血した.十二指腸における本症はわが国では自験例を含めて15例の報告があるのみであり,更に球部を除く報告は自験例を含めて8例にすぎないため,若干の文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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