文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 岡崎幸紀
所属機関:
ページ範囲:P.1054 - P.1054
文献購入ページに移動 序文に記されているように,この号の特集の意図は,Helicobacter Pylori(H. Pylori)とMALTリンパ腫の相関である.そういう目でみれば,主題論文の中には,いささか迫力に欠けるものがあるように感じられるかもしれない.H. Pyloriの胃粘膜障害機序が明らかでないこと,MALTリンパ腫の診断基準が確立されていないこと,MALTリンパ腫症例に限りがあること,生検組織切除標本にそれぞれ診断上のデメリットがあることなど,両者の病態には解明されていない点が多々ある.論文のはしばしに,この点に関しての著者の苦衷が窺える.感じられたとしたら,ご理解いただきたい.主題症例の1例1例には,それぞれ考えさせられることが多い.著者も,問題点および自己の主張を明確に述べている.
いわば,混沌とした時代に,1つの方向を示すこの特集号を発行できたことに,感慨を覚える.企画の段階で,今,特集できるのか,と何度も挫折しかかったからである.執筆された諸氏に感謝したい.
いわば,混沌とした時代に,1つの方向を示すこの特集号を発行できたことに,感慨を覚える.企画の段階で,今,特集できるのか,と何度も挫折しかかったからである.執筆された諸氏に感謝したい.
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