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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

今月の主題 胃sm癌の細分類―治療法選択の指標として

主題

胃sm癌の病理―内視鏡的治療の可能性および根治性の検討

著者: 猪狩亨1 中村二郎1 滝澤登一郎1 小池盛雄1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.21 - P.29

文献概要

要旨 胃sm癌の外科的切除症例159例と,内視鏡的切除症例15例を検討した.リンパ節転移の有無でsm癌を評価すると,転移の可能性が低い条件は,①最大径1cm未満,②分化型の組織型で未分化型の要素を含まない,③顕微鏡的にもごく微量の浸潤,④リンパ管侵襲像を認めない,であった.これによりsm癌の内視鏡的粘膜切除術の根治性を考えると,臨床的には粘膜内癌と区別できない病変で,一括切除がなされ,適切な病理学的検索により初めて微量浸潤を見いだした分化型癌の症例のみ根治性ありと容認しうる.臨床的にsm癌とわかる症例は容認しえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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