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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

文献概要

今月の主題 胃sm癌の細分類―治療法選択の指標として 主題

胃sm癌の病理組織学的検討―リンパ節転移を指標として

著者: 辻直子12 石黒信吾1 春日井務1 鈴木典子1 三輪秀明1 西澤恭子1 寺田信行1 吉里勝彦1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科 2祐生会みどりケ丘病院消化器内科

ページ範囲:P.41 - P.47

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要旨 胃sm癌679例のリンパ節転移と肉眼型,組織型の関連を検討した.肉眼型ではⅠ型を含む隆起型にリンパ節転移が多く(28%),潰瘍を伴わない陥凹型はリンパ節転移が少なかった(12%).組織型はpapにリンパ節転移が多く(26%),tub 1は少なかった(16%).更に縮小手術の対象となるsm癌を検索するために4cm以下のsm癌296例の組織型を粘膜内癌成分と粘膜下層癌成分に分類し,深達度別(smを3等分し,sm1,sm2,sm3に分類)に比較検討したが,粘膜内がtub 1で潰瘍を伴わない陥凹型は,深達度や粘膜下層の組織型にかかわらずリンパ節転移を認めず,縮小手術の適応と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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