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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

文献概要

今月の主題 胃sm癌の細分類―治療法選択の指標として 主題

胃sm癌の細分類とリンパ節転移に関する検討―根治的内視鏡的切除術の適応拡大の可能性

著者: 表和彦1 磨伊正義1 溝口雅之1 高橋豊1 川島篤弘2

所属機関: 1金沢大学がん研究所外科 2金沢大学がん研究所病理

ページ範囲:P.49 - P.55

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要旨 当教室で経験した胃粘膜下層浸潤癌(sm癌)切除症例235例を,その粘膜下層への浸潤度によって細分類し,内視鏡的切除の適応を左右するリンパ節転移に関して検討を加えるとともに,sm癌に対する根治的内視鏡的切除術の適応について考察した.浸潤度sm1-α(粘膜下層への浸潤が300μmまで)で腫瘍径30mm以下のもの,sm1-β(300μm~1/3まで),sm2(1/3~2/3まで)の10mm以下のもの,および30mm以下のsm1-βで腫瘍先進部の組織型が高分化型ly(-)Ul(-)のものにリンパ節転移を認めず,この範囲のsm癌に対して根治的内視鏡的切除術の適応拡大の可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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