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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

早期胃癌研究会症例

胃のgastrointestinal stromal tumor (GIST) neural typeの1例

著者: 樋下徹哉1 細川治1 海崎泰治2 川井俊郎2 渡辺国重1 木谷栄一1 津田昇志1 小西二三男3 斎藤建2

所属機関: 1福井県立病院外科 2自治医科大学医学部病理 3福井赤十字病院病理

ページ範囲:P.95 - P.100

文献概要

要旨 患者は41歳,女性.人間ドック時の胃内視鏡検査で胃角部大彎の胃粘膜下腫瘍を指摘された.胃X線検査では立ち上がりが急峻な約6.5cm径の半球状の腫瘍で,中央および肛門側に辺縁整で深い大小3か所の潰瘍と,病変の口側に結節状に隆起した部分を認めた.胃粘膜下腫瘍の診断のもと,幽門側胃切除術を施行した,病理組織学的には不規則な索状交錯を示す紡錐形の細胞で,一部では渦巻き状配列やpalisading示す部位も存在した.免疫組織化学的にはS-100蛋白陽性,NSE部分陽性,α-smooth muscle actin陰性などであり,更に電子顕微鏡的検索から,GIST, neural typeと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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