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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

早期胃癌研究会症例

腸捻転を来した多発性憩室合併の小腸多発性脂肪腫の1例

著者: 柿原直樹12 仲井理1 遠藤清1 小野正人1 金児潔1 藤江純二1 島袋盛一1 橋本泰1 関岡敏夫1 増田道彦1 沖永聡3 保田光代3 正田智也4 竹田彬一3 小玉正智5

所属機関: 1宇治徳洲会病院外科 2田辺中央病院外科 3宇治徳洲会病院内科 4宇治徳洲会病院放射線科 5滋賀医科大学第1外科

ページ範囲:P.101 - P.105

文献概要

要旨 患者は58歳,女性.腹痛を主訴に他医受診.腹部X線検査で腸閉塞と診断された.保存的治療を受け軽快したが,精査のため当科に紹介となった.小腸造影検査で回腸の一部に大小不同の透亮像と憩室が多数認められ,同部は捻転していた.腹部CT検査で回腸に低吸収値を示す腫瘍が充満しており,多発性脂肪腫と診断した.また,回腸の捻転像も認められた.開腹すると脂肪腫が多発した長さ1mの回腸は捻転していた.同部を切除した.切除標本では多発する脂肪腫の間に憩室が多発していた.腸捻転,多発性憩室と小腸多発性脂肪腫の因果関係について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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