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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

Barrett食道に発生した食道表在癌の1例

著者: 中村正徳1 矢野謙一1 永井鑑1 河野辰幸1 遠藤光夫1 大倉康男2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科 2東京都がん検診センター

ページ範囲:P.115 - P.120

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要旨 患者は39歳,男性.約25年間に及ぶ胸やけが悪化したため,近医を受診した.内視鏡検査で,最長10cmの円柱上皮化食道と,円柱上皮内に辺縁隆起を伴う陥凹性病変を認めた.Barrett食道に発生した食道表在癌と診断され,生検ではtub 1であった.切除標本では,食道円柱上皮は不完全型腸上皮化生を来した幽門腺粘膜と同様で,陥凹性病変は,胃癌取扱い規約に基づけば0 Ⅱa+Ⅱcに相当する,深達度m3,ly0,v0,n0のBarrett食道癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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