icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻1号

1997年01月発行

文献概要

--------------------

編集後記 フリーアクセス

著者: 芳野純治

所属機関:

ページ範囲:P.122 - P.122

文献購入ページに移動
 胃癌のsm浸潤の細分類が特集されるまでには,29巻(1994年)で大腸癌のsm浸潤細分類が取り上げられてから約2年の差がある.胃sm癌の細分類についてはこれまでいろいろな場所で検討がされてきており,どちらかと言えば古くからの命題とも言える.しかし,本誌で取り上げられるのは大腸癌より随分遅れた.これにはいくつかの理由が考えられる.1つには細分類に対応する診断学の進歩がなかなか得られなかったことがある.更に,治療に対する意義,すなわち臨床的な意義がこれまで見いだしにくかったこともあると考えられる.しかし,現在では胃癌に対して種々の治療法が開発され,広く行われるようになり,その状況が大きく変わってきた.今日,胃sm癌の治療について一言を有する諸士がいる.しかし,治療を選択するにあたり,いろいろな問題点が含まれている.

 さて,本誌では胃sm癌の細分類について,病理の立場,外科の立場だけを取り上げている.これにはsm癌の病理学的特徴,更に外科治療における外科側の考え方をじっくり聞いたうえで内科的な対応,すなわちsm癌の診断および内科的な治療を取り上げようとする意図がある.このような立場で本特集は企画されており,じっくりと読んでいただきたい.本号は十分な役割が果たせたのではないかと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら