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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻11号

1997年10月発行

文献概要

今月の主題 Is型大腸sm癌を考える 主題

Is型sm癌の成り立ち―内視鏡の立場から―特にpit patternによる発育形態分類の有用性の検討を中心に

著者: 鶴田修12 河野弘志12 藤田三丈12 辻雄一郎12 宮崎士郎12 富安信夫12 山脇眞12 重松聡江12 立石秀夫12 中原慶太12 藤崎一浩12 池田英雄12 豊永純12 谷川久一12 前川隆一郎3 井手耕一4 長田英輔5 森松稔6

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科 2久留米大学医学部消化器センター 3社会保険田川病院内科 4聖マリア病院消化器内科 5長田病院 6久留米大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1451 - P.1459

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要旨 Is型大腸sm癌51病変の発育形態を実体顕微鏡的な病変辺縁部腫瘍性pitの有無によりpolypoid growth(PG)とnon-polypoid growth(NPG)に分け,まず発育形態とsm浸潤度との関係について検討し,更に発育形態別にsm浸潤度と関係する組織学的因子の検討を行い,以下の結果を得た.NPGに関しては①Is型のNPGということだけで,まずsm2,sm3のsm massive癌であり,②病変表層部desmoplastic reaction(DR)の存在はsm浸潤度と相関し,③sm2,sm3間の病変の大きさに有意差を認めた.PGに関しては浸潤度と関係のある組織学的因子は指摘できなかった.臨床的にはpit patternによるPG,NPG分類や大きさの測定は通常内視鏡でも可能であり,病変表層部DRの有無は拡大内視鏡下のVA pitの存在により判定可能になってくるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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