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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻11号

1997年10月発行

文献概要

今月の主題 Is型大腸sm癌を考える 主題

Is型大腸sm癌の治療―外科の立場から

著者: 高橋慶一1 森武生1 安野正道1 加藤裕昭2 猪狩亨3 滝澤登一郎3 小池盛雄3

所属機関: 1東京都立駒込病院外科 2東京都立駒込病院内視鏡科 3東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1503 - P.1510

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要旨 外科的切除を受けた大腸sm癌208例中Is型は99例(47.6%)を占め,最も多かった.初回治療時腸管切除例は83例,内視鏡的摘除後腸管追加切除例は13例で,他の肉眼型よりも内視鏡的摘除が選択されやすい傾向にあった.われわれの分類では,sm1は脈管侵襲の有無にかかわらず全例n0で,sm1は内視鏡的にしろ,外科的にしろ局所切除で十分であると考えられた.腫瘍径が小さくてもsm2,sm3の症例は,組織型が高分化腺癌だけよりも高分化腺癌に他の組織型の混在した混在型が多く,リンパ節転移の頻度も有意に高く,術前診断でSM'2以深が疑われる症例は,腫瘍径から安易に内視鏡的摘除をすべきでなく,初回からD2郭清の腸管切除を施行すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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