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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻12号

1997年11月発行

文献概要

今月の主題 腺領域からみた胃病変 主題

腺境界近傍胃粘膜のX線的検討

著者: 西山昌宏1 馬場保昌1 牟田仁彦1 緒方伸一1 山脇眞1 武本憲重1 竹腰隆男1 丸山雅一1 太田博俊2 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院研究所病理

ページ範囲:P.1561 - P.1570

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要旨 腺境界の肉眼所見と組織所見の位置関係の比較には切除胃癌51例を用い,X線的胃小区と組織学的萎縮の程度との検討には1対1の対比が可能な36例(42区域)を任意に選択し,X線的な腺境界診断の指標を求めた.①肉眼的なF境界線(粘膜ひだ起始部の肛門側辺縁を結んだ)と組織学的F境界線は粘膜萎縮が軽度な胃では両者はほぼ一致するが,萎縮の程度が中等度な胃では必ずしも一致しない傾向がみられた.②X線的な腺境界診断は,粘膜ひだの肛門側起始部近傍あるいは,それより口側(大彎側)の粘膜に対しては,胃小区模様が指標になることがわかった.すなわち,顆粒の大きさの小型化,形の円形化,それらに大きさと形の不均一さが認められる場合には中間帯粘膜領域を考える必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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