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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻12号

1997年11月発行

文献概要

今月の主題 腺領域からみた胃病変 主題

腺領域の内視鏡診断と Helicobacter pylori

著者: 榊信廣1 加藤裕昭1 荒川丈夫1 門馬久美子2 江川直人2 神澤輝美2 加藤久人2 山田義也2 屠聿揚2 石井太郎2 小澤広2 入江康裕2 尾花伸哉2 石渡淳一2

所属機関: 1東京都立駒込病院内視鏡科 2東京都立駒込病院内科

ページ範囲:P.1571 - P.1580

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要旨 腺領域は,内視鏡的に識別が可能な萎縮性胃炎症例において,非萎縮胃底腺粘膜,萎縮胃底腺粘膜,萎縮幽門腺粘膜の3領域に区分して診断し,病態を検討する必要がある.胃底腺粘膜の萎縮性変化の強さは,粘膜菲薄化の指標である褪色と血管透見の程度で診断される.一方,萎縮境界と呼ばれる非萎縮・萎縮粘膜境界部分の存在部位で示される萎縮性変化の拡がりは,一般に木村・竹本の萎縮パターンで分類される.萎縮境界は,elicobacter Pylori持続感染症例で,加齢に伴って口側へ上昇するが,その変化は一定ではない.除菌治療で萎縮性変化が改善するか否かは,胃癌の予防につながる大きな問題であるが,今後の検討課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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