文献詳細
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文献概要
本書の執筆者・工藤進英博士は現在の大腸内視鏡学を活性化させている最大の功労者の一人であり,IIc型早期大腸癌で世界に華々しくデビューした気鋭の研究者であることは紹介するまでもない.学会等で主張する工藤氏の診断理論は,頑ななまでの信念と自信に裏付けされたものであり,常に共感を呼ぶところが多い.
その工藤氏が医学書院から「大腸内視鏡挿入法」なる純粋のテクニックに関する書籍を刊行したが,私にも早速,熟読する機会があった.長い序文とあとがきに本書にかける著者の情熱のほとばしりが感じられるが,X線を必要とせず,内視鏡だけで大腸癌の診断理論を確立したいという氏の積年の理念を完成させるためのステップとして,工藤流挿入手技を世間に広めるために企てた書籍である.
その工藤氏が医学書院から「大腸内視鏡挿入法」なる純粋のテクニックに関する書籍を刊行したが,私にも早速,熟読する機会があった.長い序文とあとがきに本書にかける著者の情熱のほとばしりが感じられるが,X線を必要とせず,内視鏡だけで大腸癌の診断理論を確立したいという氏の積年の理念を完成させるためのステップとして,工藤流挿入手技を世間に広めるために企てた書籍である.
掲載誌情報