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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻12号

1997年11月発行

文献概要

今月の主題 腺領域からみた胃病変 「胃と腸」ノート

“腺領域からみた胃病変”の諸問題とその対策

著者: 渡辺英伸1 味岡洋一1 西倉健1 藤原敬人1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.1617 - P.1619

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腺領域の定義・分類・変動

1.定義

 定義(1):胃粘膜を構成する胃固有の腺上皮にはいくつかの種類があり,それぞれの種類は胃の中で一定の領域に分布している.それぞれの腺上皮が占める各領域が“胃の腺領域”に相当する.したがって,用語“腺領域”は組織学的所見に基づいて定義された名称である(本来の腺領域).

 定義(2):腸上皮化生は突然正常の胃底腺粘膜に発生することはなく,幽門腺化生や偽幽門腺化生(粘液頸細胞の増加)を先行性変化として発生する.(偽)幽門腺化生や腸上皮化生が前庭部から連続性に胃底腺粘膜に及んだ部分(以前の胃底腺粘膜部分)は一般に前庭(粘膜)化(antralization)と呼ばれ,幽門腺領域に分類されている(拡大した幽門腺領域部分).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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