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文献概要
症例からみた読影と診断の基礎
【Case 15】
著者: 大桑正名1 藤井隆広1 陳勁松1 吉田茂昭1 高橋進一郎2 新井竜夫2 長谷部孝裕3
所属機関: 1国立がんセンター東病院内視鏡部消化器科 2国立がんセンター東病院外科 3国立がんセンター東病院病理
ページ範囲:P.1622 - P.1626
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最終診断:びまん浸潤型大腸癌(“lymphangiosis type”).直腸(Rb)~S状結腸,22.5×8.0cm.低分化腺癌,一部に中分化腺癌を認める.深達度ss,ly3,v2,n4.
1.注腸X線所見(Fig. 1a,b)
直腸(Rb)からS状結腸のlong segmentにわたる管腔の軽度狭小化と辺縁不整像を認める.粘膜面は大小顆粒状で,いわゆる敷石状粘膜を呈している.明らかな潰瘍形成や限局性狭窄は認めない.壁の硬化像は目立たず,収束像や圧排像も認めない.
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