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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻12号

1997年11月発行

文献概要

症例からみた読影と診断の基礎

【Case 15】

著者: 大桑正名1 藤井隆広1 陳勁松1 吉田茂昭1 高橋進一郎2 新井竜夫2 長谷部孝裕3

所属機関: 1国立がんセンター東病院内視鏡部消化器科 2国立がんセンター東病院外科 3国立がんセンター東病院病理

ページ範囲:P.1622 - P.1626

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〔患 者〕47歳,男性.主訴:下痢.

読影と解説

最終診断:びまん浸潤型大腸癌(“lymphangiosis type”).直腸(Rb)~S状結腸,22.5×8.0cm.低分化腺癌,一部に中分化腺癌を認める.深達度ss,ly3,v2,n4

 1.注腸X線所見(Fig. 1a,b)

 直腸(Rb)からS状結腸のlong segmentにわたる管腔の軽度狭小化と辺縁不整像を認める.粘膜面は大小顆粒状で,いわゆる敷石状粘膜を呈している.明らかな潰瘍形成や限局性狭窄は認めない.壁の硬化像は目立たず,収束像や圧排像も認めない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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