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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻12号

1997年11月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

内視鏡的切除を施行した空腸inflammatory fibroid polypの1例

著者: 丸田真也1 野村直人2 小鳥達也2 安藤伸浩1

所属機関: 1中津川市民病院内科 2名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1637 - P.1641

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要旨 患者は38歳,女性.黒色便と息切れを主訴に当院入院.小腸造影ではTreitz靱帯のすぐ肛門側の空腸に亜有茎性の比較的太い基部を有する隆起性病変を認めた.腹部超音波,CTでは左上腹部に約2cmの類円形の腫瘤を認めた.細径大腸ファイバースコープを経口的に挿入した内視鏡検査では光沢のある赤色調で,いわゆる亀頭様の隆起性病変を認めた.留置スネアを併用し内視鏡的切除を施行した.病理組織学的には炎症細胞の浸潤と線維芽細胞や膠原線維の増生を認め,inflammatory fibroid polyp(IFP)に矛盾しない所見であった.自験例は小腸IFPを内視鏡的に診断,治療しえた本邦初の症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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