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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 との鑑別を中心に 主題

胃のm,sm1癌とsm2,sm3癌との鑑別―内視鏡診断の現状

著者: 川口実1 斉藤利彦1 梅沢裕信1 坂井康明1 西巻学1 上田剛史1 谷穣1 三治哲哉1 緑川昌子1 半田豊1 森田重文1 大野博之1 吉田肇1 鶴井光治1 三坂亮一1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.1689 - P.1697

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要旨 sm癌の一部まで内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)の適応となることが報告されるようになった.しかし,それらの病変を術前に深達度診断可能であるかが問題である.今回はEMRの適応であるm,sm1-α癌と適応外であるsm1-β,sm2,sm3癌の内視鏡的深達度診断率について報告した.Ul(-)の2cm以下の病変においては深達度診断正診率は約90%であった.この際深達度診断は従来報告されているsmを示唆する所見を有するものをSM,それ以外をMとした.EMRを行い病理学的検索でsm1-β以深と判明し手術を行った症例についても,その内視鏡所見と切除胃の病理組織学的所見について述べた.EMR後の病理検査でsm1-β以深が判明したら,機を失うことなく外科的切除を行うことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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