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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻13号

1997年12月発行

文献概要

今月の主題 との鑑別を中心に 主題

内視鏡的粘膜切除術を施行した胃sm癌―外科的追加手術施行例

著者: 横山善文1 宮田充樹1 土田研司1 妹尾恭司1 岡山直司1 城卓志1 伊藤誠1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1717 - P.1723

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要旨 腺腫および早期癌436病変に対して内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行し,14例(3.2%)にsm浸潤が認められ,うち7例に対して外科的追加切除が行われた.追加切除例のうちsm1癌の1例のみに遺残が確認されたが,他の6例では遺残が認められなかった.分化型sm1癌ではその垂直方向浸潤の程度によっては追加切除の必要がない症例があり,今後sm1癌に対する内視鏡的切除術(ER)の適応拡大についての検討が期待される.また,術前にEMRの適応病変であるか否かをX線的・内視鏡的に十分に検討し,手技に習熟していれば,外科的追加切除となる症例は決して多くないことを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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