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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻13号

1997年12月発行

症例

形態変化を来した大腸癌の3例

著者: 小田桐彩子1 宇野良治1 森田隆幸2 中村文彦2 伊藤卓2 棟方昭博1

所属機関: 1弘前大学医学部第1内科 2弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1771 - P.1775

文献概要

要旨 短期間に形態変化を来した大腸癌3例を経験した.〔症例1〕はRsの15mmのsm癌.初回検査でIsp型,生検後にIIa+I型,粘膜下局注後にIIa+IIc型に変化した.〔症例2〕はRaの20mmのsm癌.初回検査でIIa型,生検・粘膜下局注後の3か月後に2型様病変に変化した.〔症例3〕はRsの15mmのmp癌.初回検査でIsp型,生検などは施行しなかったが2か月後に2型に変化した.組織学的に〔症例1,2〕では虚血像・線維化が著しく,生検・粘膜下局注による形態変化と推察された.すなわち,大腸腫瘍は虚血・線維化により短期間に形態変化しうる可能性があり,大腸癌の自然史に一考を与えるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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