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文献詳細

雑誌文献

胃と腸32巻2号

1997年02月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸乳頭部癌―縮小手術をめざして 主題

十二指腸乳頭部癌の診断―CT,MRCP,血管造影などの画像診断

著者: 廣橋伸治1 打田日出夫1 大石元2 大倉享1 徳野恵津子1 明楽恵1 伊藤高広2 廣橋里奈1 松尾祥弘2 阪口浩1 松尾尚樹1

所属機関: 1奈良県立医科大学放射線医学教室 2奈良県立医科大学腫瘍放射線医学教室

ページ範囲:P.157 - P.164

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要旨 十二指腸乳頭部癌の画像診断の主役は内視鏡と内視鏡的超音波診断法である.しかし,リンパ節腫大や血管浸潤ならびに胆管・膵管浸潤などの進展度診断には,CTやMRCPおよび血管造影が診断に役立つこともある.MRCPは従来の胆管・膵管の診断法であった内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と異なり,全く非侵襲的に胆管・膵管像を得る方法であり,術者の技量に左右されないため容易に施行でき,特にERCPの施行困難な乳頭部に大きな腫瘤を形成し,胆管・膵管が完全に閉塞している場合にも,胆管膵管の全体像を得ることができるため,本症の診断に貢献すると考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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